野田ミート(株)勤務 江崎 一昭さん
聞き手:辛口主婦Mさん
―――江崎さん、こんにちは。今日は日曜日のお昼でお客さんがたくさんみえている時間なのにありがとうございます。最初に、お肉屋さんになられたきっかけは何だったんですか?
江崎 小さい頃から大学まで剣道をやってましたから、両親は警察官になって、ずっと剣道をやって欲しかったようなんですけど、当時はまだ付き合っていた家内の実家が精肉業で、義理の父がぜひ食肉の世界で頑張らないかと言ってくれて、もともと肉は好きだったこともあって。それでも義父の店に最初からというのにはちょっと躊躇するものがあったので、紹介を受けて野田ミートに就職しました。
―――この弥永に来られてまだ1ヵ月半ということですが、今日もたくさんのお客さんがいらっしゃってるようなのでやりがいがあるのではないですか?
江崎 1ヵ月が経って、ようやくこの店舗の様子が分かってきたという感じですが、バリューグループの店舗には競合店がありますから、悠長なことを言ってるわけにはいきません。
―――競合店ですか?
江崎 はい。精肉でも鮮魚でもテナントは1店舗だけではなく、2店舗入っていて両店が競うようになっています。ですから負けないようにっていう力が入ります。負けないというのは、もちろん売り上げもですが、肉の質、お客さまの満足度なども含めてのことです。まぁ、いがみ合って競争しているわけではなくお互いに刺激しあうような感じで、結局、良いお肉を出して満足していただくために
どれだけ努力するかっていう自分との戦いということになるんでしょうけど。自分が売るお肉をお客様に認めていただくために頑張れるパワーが出てくるんです。
―――田川にいらした頃には江崎さんの力でずいぶん売り上げを伸ばしたとお聞きしていますが、一番のポイントはどこにあったんでしょう?
江崎 そう聞かれると答えようが無いのですが、どの部位をどうカットするのが一番美味しく食べられるのかというような技術的なことを追求していたのは当然のことですが、それ以外には、お客様とのコミュニケーションがうまく取れるようには心掛けていました。お客様が何を求めていらっしゃるかをきちんと知って、それを店舗や商品に反映させていくことが満足度を高めることになるでしょうから。
つづく
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