野田ミート(株)勤務 江崎 一昭さん
聞き手:辛口主婦Mさん
―――この1ヵ月半で、こちらのお客様ともコミュニケーションが取れるようになられましたか?
江崎 できるだけ店頭でお客様と接するようにしています。お客様同士が顔見知りということも多いですから、一度お話した方が別の方をつれてみえることもあります。それとバリューグループの皆さんからの情報も大切です。やはり、長年ここで働かれている方々は地域のことを一番良く知っていらっしゃいますから。
―――そういう声や情報を活かしたことはありますか?
江崎 ここは近くに弥永団地がありますから、小さいお子さんがいらっしゃる家族のお客様が多いので、食べ盛りのお子さんが喜ぶといいますか、大盛、ビッグサイズのパックに目が行きがちです。実際にそういう商品構成になっていたんですが、一方で、一人暮らしの方、高齢者の方などには量が多すぎるということもありました。少量の場合は、対面式の方で申し付けてくださればもちろん必要な分量だけお包みするんですが、例えば、あまり少ないと体裁が悪いとか、対面式は面倒だとかいう声もうかがいますので、少量のパックも必要だと思いまして、さっそく店頭に置くようにしましたらお陰さまで喜んでいただいているようです。もちろんこういうニーズ全てにお応えできるような商品構成にすればもちろん問題ないのですが、店舗のスペースには限りがあります。ですから、どれをどれだけ置くのがベストなのかということは、もうしばらく様子を見てから判断することになりますので、これからが大切です。
―――それ以外にもいろいろな声というのは聞いていらっしゃるでしょう。例えば、他店との値段の違いとか?
江崎 はい。価格のことをおっしゃるお客様は確かにいらっしゃいます。でも、価格についてはこれで競争を始めると切りがありませんし、結局はそのために質を落とさざるを得なくなったり、サービスが行き届かなくなってきたりということになりかねません。私どもでは、それぞれの価格にはそれなりの根拠といいますか理由がありますから、まずはそれをきちんとお話します。要するに、これだけの値段がするのにはそれなりの肉の質と量が伴っているからなんです。価格だけを競うなら、多少量を調整してパック詰めの980円という値段に統一することはできるんですが、それでは商品という点で、自信を持ってお出しできる物でなくなる可能性がありますから。
つづく
※記事へのご意見はこちら