野田ミート(株)勤務 江崎 一昭さん
聞き手:辛口主婦Mさん
―――例えば、980円のステーキ用も出せるけど、それをあえて1,200円にしているということですか?
江崎 そうですね。ステーキは特にそうなんですが、美味しく食べるために必要な厚さというのがあります。ある程度の厚みがあって、表面と内側の火の通り加減の微妙な違いで味が全然違いますから。
―――私も店頭でお肉を拝見したんですけど、脂身の部分のカットとか、他店と違ってとても気を遣っていらっしゃるのが分かりました。
江崎 同じ肉でも、カッティングの方法で味は全然違ってきますから。先ほどお話しましたように、ステーキにはステーキで適当な厚みがありますし、脂身の残し方にも適当な割合があります。もちろん、カットの方向でお肉のテイストはまったく変わります。焼肉用、すき焼き用、しゃぶしゃぶ用、それぞれに適した厚さ、サイズでお出しするよう心掛けています。厚すぎるお肉でするしゃぶしゃぶもまたおいしいですよ。
―――はい。安いお店だと厚すぎたり、凍ったまま出てきたり、本当にお肉の味がしないものもあります。焼肉屋さんでもカットの方向が悪くて、変にすじが残っていて硬かったり。ところで、田川とこの弥永以外に野田ミートさんの店舗は何店舗くらいあるんですか?
江崎 全部で8店舗あります。月に一度は8店舗の店長が集まって、店長会議を開いています。
―――皆さんで競い合うような感じなんでしょうね。
江崎 競うというより、それぞれがミニ社長のような責任と権限を与えられているので、お互いに参考にできるところは参考にして、頑張っていると思います。
―――店長さんというのは、具体的にはどのようなお仕事をされるんですか?
江崎 月間の売り上げ、人件費、利益などの運営面と、商品の管理、店舗の運営など要するに、この店舗が一つの会社としてきちんと営業していくいために必要な業務はすべて任されているような感じです。もちろん、最終的な数字は社長が管理しますけどね。
つづく
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