西日本鉄道は、福岡市内都心部を巡回するシティループバス「ぐりーん」を、9月22日から運行すると発表した。ターゲットは福岡を訪れる観光客だ。一流デザイナーが手掛けた緑の車両が市内の人気スポットを巡る。
バスのデザインは、九州新幹線「つばめ」などを手がけた日本屈指の工業デザイナーで、ドーンデザイン研究所主宰の水戸岡鋭治氏が担当した。緑を基調とした外装で、床やシート、つり革などに木材を使用し、一部で対面シートも導入。「従来のバスにはない遊び心が詰まったデザイン。乗ること自体にも楽しさを感じていただけるバス」と同社。投資額は約2.000万円。
平日1時間2本、土日祝日1時間3本のペースで走り、人気の観光スポットを巡回する。運行経路は博多駅を中心に、キャナルシティ、櫛田神社、赤煉瓦文化館、福岡タワー、ヤフードーム、大濠公園、柳橋連合市場、住吉神社など。1周70~80分。
運賃は1回250円(小児130円)だが、1日フリー乗車券(ぐりーんパス)が700円(小児350円)。市中心部の路線バスにも乗れるほか、施設の割引サービスなどの特典を付ける。バスセンターやホテルなどで販売する。
ぐりーんの運行に合わせて、福岡市や関係団体はバスのコースに沿った歴史、文化施設、食、ショッピングを紹介する周遊マップなどを制作する。老朽化した観光案内版の整備や観光案内ボランティアの人員増なども行ない、観光客増加につなげたい考えだ。
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