人工島移転が良いのか悪いのか。それを市民に聞きたい。そんな願いから、福岡市立こども病院の患者家族などでつくるグループが、住民投票条例の制定に向けて本格的に動き始めた。署名活動は8月28日から始まる。
グループは「住民投票の会」。患者の家族、医者、市民運動家らがメンバーだ。人工島移転には一貫して反対だ。しかし、福岡市はそうした声を無視して人工島移転を決めた。「検証・検討作業の意見を踏まえ、総合的に判断した。人工島が適地だ」と。
9月の市議会で可決されれば、早くて2013年の開院に向けて移転事業が動き出す。だが、人工島の液状化問題、アクセスの悪さ、杜撰な試算や資料づくりなどが次々と明るみになっており、市長の公約や検証・検討作業の信頼性が問い直されるべき時がきている。
同会の佐野寿子代表らは「人工島は絶対に危ないと、患者や家族は不安がっている。市が決定した過程も不審な点が多い。このまま人工島に移転することが正しいのか、市民の皆さんにこの問題を知ってほしい。一緒に考えたい」と話す。同会は、署名を集める受任者を募っている。
詳しくは「住民投票の会」
http://www.happy-heart-fukuoka.org/jyumin.htm
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