8月25日14時より福岡市中央区の天神ビルにて(株)ドゥ・イット・ナウ及び(有)ふくちゃんフーズの債権者集会が開催された。会場には代表の蔀章氏と民事再生申立代理人2名、そして監督委員1名が顔を揃えた。参加した債権者は約100名。
代表の蔀氏より謝罪と経緯の説明がなされた。冒頭、金融機関と取引先に対して蔀氏が声を震わせて謝罪した。申し立てにいたる背景には回転すしの失敗が根底にあったことが説明された。そうした中でも本業の出前すしが堅調だったが今年の6月に入り急速に業績が悪化し20%以上の売上減を余儀なくされた。そして8月第2週段階では昨年比63%の売上げという深刻な事態に陥っていた。
今後を見渡した場合に仕入れに関しては値上げが続くことが予想され今回の申立を決断した。今後は20店舗の出前すしの統廃合と春以降堅調な通販に注力して再建を目指すことが報告された。
続いて申立代理人弁護士より民事再生手続きの概要の説明がなされた。計画によると9月上旬までに裁判所より再生手続開始決定が出される見通し。債権届出は申立(8月20日)より6週間後。その後、(株)ドゥ・イット・ナウより再生計画案が出される。その後、債権者集会が開催され再生計画案の可否について決議が行なわれる。可決された場合再生計画の認可決定がなされる。
その後質疑応答がなされた。債権者の中には「命がけで弁済してほしい」というものやFC加盟店からは債権者への謝罪と支援のお願いがなされるなど切実な声も上がった。一般債権者には24日まで蔀代表が謝罪に回っていたこともあり、予定された時間内で散会となった。
注目されたスポンサーの有無については議論が成されなかった。
※記事へのご意見はこちら