先日お伝えした「現場に伝わっていない大臣認定の取り消し 改正建築基準法の二の舞か」で一部訂正します。正確には「取り消し」ではなく、今年4月30日から旧バージョンを利用停止した上での3回にわたる「バージョンアップ」でした。情報をお寄せいただきましたNet-IB読者の方に感謝の意を表します。
ただこれで、建築士はもちろん審査機関やメーカーの末端にはこうした情報がきちんと行き届いていない、ソフトに欠陥があったことの証左になるかと思います。この事実がどの程度末端の現場に伝わっているのか、新バージョンの使い勝手はどうかなど、追跡調査してみます。
今般、下記1.に掲げるプログラムについて、プログラムメーカーから報告があった利用上の不具合等について指定性能評価機関((財)日本建築センター)に対して不具合の内容、影響の範囲等について報告を求めたところ、別紙のとおり報告があったため、平成20年9月5日に当該プログラムの認定を変更しバージョンアップをすることになりましたのでお知らせいたします。
つきましては、今後、下記2.の留意事項に基づいて構造計算及び確認申請を行う必要がありますので、プログラムの利用にあたって注意してください。
1.バージョンアップを行うプログラム
・SEIN La CREA認定版/RC(認定番号:SPRG-0001-03)
・SEIN La CREA認定版/S(認定番号:SPRG-0002-03)
2.バージョンアップにともなう留意事項
・SPRG-0001-03又はSPRG-0002-03の大臣認定は9月4日まで有効であること。
・9月5日以降は、以下の大臣認定が有効となること。
SEIN La CREA認定版/RC(認定番号:SPRG-0001-04)
SEIN La CREA認定版/S(認定番号:SPRG-0002-04)
・従って、大臣認定プログラムによって構造計算されたものとして確認申請を行う場合は、9月4日まではSPRG-0001-03又はSPRG-0002-03を用い、9月5日以降はSPRG-0001-04又はSPRG-0002-04を用いること。この場合、9月4日までにSPRG-0001-03又はSPRG-0002-03を用いて確認申請を行う場合で、今回発生した不具合による影響を受ける場合は、当該不具合に関する追加説明書を添えて建築主事等に提出すること(不具合による影響を受けない場合は、追加説明書を添付する必要はありません。)。
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