ここ2~3日、静岡から九州へ進出する企業の情報が多い。
産業用ロボットを手掛けるユニクラフトナグラ(湖西市、代表:名倉喜英)は長崎県大村市に2010年をメドに新工場を建設(投資額は不明)。自動車用ろ過器のROKI(浜松市、代表:島田貴也)は福岡県うきは市に来年9月稼働をメドに新工場を建設する(投資額は約30億円)。
また、スルガ銀行(沼津市、代表:岡野光喜)も九州の個人客を取り込むため、大阪以西初出店となる福岡支店を福岡市天神に出店する。
これらの企業には、東海地震のリスク分散、人材確保、新規顧客開拓などの狙いがあるようだ。とくに地震に関しては、製造業が頭を悩ます懸案事項のひとつである。地震が少なく開拓余地がある九州への、上記の狙いを持つ静岡の企業進出はまだ続くかもしれない。
トヨタ自動車九州が大幅な減産・リストラを発表し、自動車産業依存からの脱却が迫られているなか、リスク分散先としての九州への工場誘致が期待される。
※記事へのご意見はこちら