ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

福岡市政ニュース

福岡市副市長人事の迷走 巨大コンベンションセンター計画めぐり波紋
福岡市政ニュース
2008年8月28日 17:33

 昨日報じた巨大コンベンションセンター建設計画は、まだ一部の人間による根回しの段階なのだが、この計画をめぐって、福岡市の副市長人事が迷走しているという。

 ある市幹部OB・N氏はコンベンションセンター建設計画に大乗り気、天下り先の会社の業績低下もそっちのけで古巣の人事や、市の方針にまで指示を出しているという。計画に賛意を表さない副市長の1人を退任させ、市長側近とされる局長をその後釜に据えようとしたとされる。しかし、議会筋からの反発が強くこの計画は頓挫。議会筋が後任副市長として推した元局長はN氏の評価が低く(そりが合わないだけとの話もあるが・・・)これまたうまく話が進んでいないという。副市長への昇格が見送られた局長は、山崎前市長とはうまくいっていなかったとされる。山崎前市長の就任直後、「国際会議場」の建設に関し、建設中止あるいは規模縮小を図ろうとした山崎市長に逆らい、冷や飯を食わされたというのは有名な話である。どうもこの局長さんは、「開発行政」がお好きな方らしい。

 一昨年の市長選挙の折には、吉田現市長に力を貸したとされ、山崎陣営の面々からはすこぶる評判が悪い。インチキだと判明した「検証・検討」や、こども病院人工島移転の立役者とされるが、保守系会派からはダメ出しされた格好だ。かわいそうなのは、かつて市立病院統合移転をまとめ、人工島を移転先に決めた現在の副市長である。その統合移転という自らの仕事を、自らが責任者となって「検証」したうえ、こども病院だけを単独移転させるというばかげた結論を出してしまった。「どの面下げて・・・」という議会関係者の批判は外れてはいない。そこまでして批判の矢面に立たされながら、お払い箱というわけだから、気の毒としか言いようがない。ただ、コンベンションセンター計画に難色を示す姿勢は「立派」と申し上げておきたい。余計なのはOB・N氏である。

市OB・N氏に「新天皇」の呼び声も?

 N氏の社長室には北九州の企業関係者や、もう1人の副市長が頻繁に集まるとの情報も得ている。北九州の企業関係者とはもちろん吉田宏市長の支援団体の関係者だというが、市長の後援者、しかも北九州の経済人が、なんのために実力者N氏を訪問しているのか、いぶかしがる声が上がり始めている。現職の副市長については、N氏のもとを訪れる姿を、複数の人間によって確認されている。コンベンションセンターの件にとどまらず、市政運営の全般について「指南」を受けているというが、なんとも情けない話ではある。

 そもそも、N氏が天下った会社の業績は、前任者の時代より落ちている。この会社の業績が悪化すれば、川端地区はまたまた暗くなるというのだから始末が悪い。OBは市役所のことに首を突っ込まず、自身が代表を務める会社の経営に専念すればよかろう。N氏こそ吉田市政下での「新天皇」とする向きもあるが、高い評価に裏打ちされた称号ではないらしい。吉田市政はダッチロール状態である。新天皇に本当の力があれば、市政への評価は最低、自身の会社は業績低下、などという状態を招来するはずがない。

無駄な公共事業は県民の共感を得られない

 巨大コンベンションセンター計画は、市港湾局幹部も巻き込み、水面下で着々と進んでいるようだが、正式に公表されるまで紆余曲折が予想される。昨日報じたように、巨大な展示場や会議室を建設しても、東京ビッグサイトほどの稼働率が担保できるとは思えない。建設場所が人工島ならなおさらのことだ。
 コンベンションセンター建設にともない、交通アクセスの整備など、さまざまな公共事業が生み出されるのは事実であろう。しかし、運営に行き詰まる可能性が高いことは、多くの県民が感じるところでもある。つまり無駄な公共事業になる公算が高いということだ。県民の共感が得られない限り、福岡市もこうした計画に便乗することは避けるべきであろう。


※記事へのご意見はこちら

福岡市政ニュース一覧
福岡市政ニュース
2009年2月21日 11:25
福岡市政ニュース
2009年2月21日 10:22
福岡市政ニュース
2008年9月29日 15:14
福岡市政ニュース
2008年9月26日 17:50
福岡市政ニュース
2008年9月25日 09:33
福岡市政ニュース
2008年9月25日 09:31
福岡市政ニュース
2008年9月25日 09:28
福岡市政ニュース
2008年9月24日 13:37
福岡市政ニュース
2008年9月22日 16:18
福岡市政ニュース
2008年9月19日 14:55
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル