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特別取材

不況を生き抜く地場企業(1)/(株)かねやす (下)
特別取材
2008年8月31日 09:30

社員の若くエネルギッシュな社風が好業績を支えている

 同社は毎年5名程度の定期採用を行なっているが、社内での研修、商品勉強会、営業会議、OJTなどの人材育成を積極的に行なっている。こうして即戦力として育成された若いスタッフたちは、入社1年目から営業、仕入、在庫管理まで責任ある仕事を任され、自分の力を十二分に発揮している。若手社員の生の声は次のとおりである。
(1)社長や上司の考えも伝わってくるし、自分たちの意見を聞いて会社を改善していこうという気運に溢れている会社です。自然にやりがいが湧いてきます。
(2)お客様とのつながりができていくのが何よりもやりがい。商品の勉強もおもしろい。
(3)風通しの良さが毎日の仕事にも表れています。社員同士の壁がなく、何でも言える雰囲気がすばらしい。

 以上のように、上下の枠なく、全社一丸となって業務を遂行しているところに、同社の業績の秘訣がある。

全社員参加の営業目標設定 顧客満足を追求

 同社は、毎年事業年度当初4月(3月決算)に全社員が参加する「経営方針発表会」を開催し、当該年度の営業目標(売上高、仕入高、営業利益)を店舗ごとに設定し、それぞれの社員に数字以外の目標を持たせ、毎日朝礼などでフォローする体制を敷いている。安光社長はもともとISOの基本的な考え方に基づいて、「人」を基本に経営を推進してきた。その根幹にあるのは、「社員全員参加の経営」。「社員一人一人の成長がなかったら会社は成長しない」と安光社長は強調する。

 ISOの要求する根幹も「社員全員参加による顧客満足の実現」にあり、顧客満足度は全店的に均一でなければならない。「本店が良くても他店が悪ければ、企業全体としての発展にはつながらない。『かねやす』はどこの店でも同じ。顧客に対して同一のサービスを提供できるシステムが構築されている」と語る。

 同社の業績好調の秘訣を追ってみたが、やはり中小企業は経営者に尽きる。安光社長は3代目で現在45歳であるが、非常にバランス感覚に優れた若手経営者である。このような経営者が多く地元に輩出され、地場経済の活性化に寄与してもらいたい。



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