ある建築士が怒りを込めてNet-IBに情報を寄せた。「先日、日本ERIに建築の確認申請をした。1カ月経っても返事がないから直接状況を聞きに行った。すると、驚くべき言葉を発した。『そちらが使用したNTTのプログラムはバグがあまりにも多すぎて、今は大臣認定を取り消されています』と。私はこのプログラムに140万円の購入費と毎月5万円の保守点検料を支払っている。現場には取り消しの事実も伝えず、何の役にも立たないソフトのお金だけ取り続けるのは詐欺ではないか!」
NTTのプログラムは今年2月に大臣認定を受けていたが、当初からバグの多さは指摘されていた。それをもって認定を取り消されていたにも関わらず、それが現場にまったく伝えられていない。「国がらみの組織的な隠ぺいではないか」といぶかる声もある。
その建築士はさらに驚くべきことを聞いたという。「おかしいと思ってNTTに直接事情を聞いてみました。すると担当は『あのプログラムは国交省にせっつかれて、やむなく出しました』と言っていた。NTTの営業マンも『取り消されたのは知らなかった』という。一体これはどういうことか!このまま確認期間が延びてしまえば、お客様に迷惑がかかる。私は国を訴えたい!」
これでは、何の準備もなく施行された改正建築基準法の二の舞ではないか。こうした怒り・嘆きの声はまだまだ埋もれているのではないのだろうか。そういう声があれば、ぜひNet-IBまで届けていただきたい。