タマホームに集結する積水ハウスの頭脳
タマホームは2月に積水ハウスの元執行役員常務であった乗富眞則氏が入社したのに続き、今回は積水ハウスの東京設計部、本社設計部の部長として同社の主力のダインウォールを外壁材として採用した、イズフラットを皮切りとしたヒット商品シリーズを生み出した、古市久男氏をスカウトした。
同氏は執行役員設計部長に就任し得意の意匠面での経験を活かした商品開発に注力していく模様。同氏は鹿児島県出身長崎大工学部卒。最終職はグリーンテクノ積和株式会社社長。
タマホームも、昨年来の住宅不況の影響を受け既存店売上げが頭打ちになりかけていたが、乗富氏が入社し3月~5月に創業10周年記念キャンペーンを打ち、一気に受注を伸ばしたのに引き続き、8月度の契約数も1,500戸台半ばを超える見込だ。
乗富氏は積水ハウス時代も全国の販促委員会の委員長を歴任し紹介キャンペーンで受注増に力量を発揮してきたが、タマホームにおいてもいきなりその力量を発揮している。同業他社が対前年比で10~20%も受注を減らし第一四半期決算で軒並み赤字を計上している中で、タマホームの3月以降の受注の伸びは群を抜く。
一方の積水ハウスは人材流出に歯止めが掛からない模様だ。