井筒屋は10月3日、山口市の百貨店・ちまきやの店舗を継承して「山口井筒屋」を開業する。
これに先立ち9月1日、山口井筒屋の従業員239人が参加し入社式を山口市内で開いた。店舗の運営は、(株)宇部井筒屋を社名変更した(株)山口井筒屋(河内一彦社長)が行う。
建物は地下1階~地上5階で売場面積1万9,957平方メートル。初年度85億円の売上を計画している。店作りの基本方針として、地域唯一の百貨店として、上質、本物、新しさにこだわった品揃えを提案する。 主なターゲットをミドル世代以上に設定。商圏人口は山口市と防府市を中心に車で30分以内を住む約30万人を想定。
フロアの構成は、地下1階食品、地上1階ファッション雑貨・化粧品、2階ヤング・キャリア婦人服、3階婦人服プレタ・時計・宝飾、4階紳士・子供服、5階催事・リビング。
ちまきやは創業153年の老舗だったが、郊外型商業施設との競争激化で業績が悪化。山口銀行の支援を受け再建に努めたが、単独では生き残りが困難と判断し、宇部店を持つ井筒屋に営業譲渡することにした。ちまきやは不動産会社として存続する。
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