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特別取材

【物言うサブコン】 協力体制を敷いて現状打破へ (1)
特別取材
2008年9月 3日 11:05

 公共工事を含め、巷における多くの土木・建築工事は3月末で1つの区切りを迎えるため、施工業者の多くは決算期を3月に設定している。したがって、比較的余裕のある4月からの数カ月間は、専門工事業者団体主催の各種大会が多くなる時期でもある。今回は、7月8日と15日に開かれた「福岡地区大工工事業福友会」と「福岡県鳶土工業連合会」の安全大会、および24日に開かれた「福岡県鉄筋事業協同組合」の総会の模様をお伝えする。業界を取り巻く現状や課題、各団体やそのトップの取り組みなど、普段馴染みがない専門工事業者の現状をレポートしたい。

福岡地区大工工事業福友会

 去る7月8日、福岡地区の型枠大工工事業者で組織する「福岡地区大工工事業福友会」主催の安全大会が九州エネルギー館で行なわれた。「安全大会」と言っても、一般の方には馴染みがないかもしれない。厚生労働省と中央労働災害防止協会が音頭をとり、建設、港湾、陸運、林業、鉱業、木材製造業などの労災防止協会が協賛して、毎年設定されている「全国安全週間」、これをさらに具体化しようと行なわれるのが、各団体の安全大会だ。

 建設業界の労働災害は、労働者の就労環境改善という面ではもちろん、以前にも増して業者の経営に及ぼす直接的な影響が大きくなりつつある。事故の程度によってはゼネコンへの指名停止処分などのペナルティが課されることもあり、死活問題になりかねない。

 それだけに、各団体のトップが安全大会に取り組む姿勢は真剣そのもの。「トップが率先 みんなが実行 つみ取ろう職場の危険」というスローガンのもと、いかに安全を図るか、いかに業者間の結束を強めて建設不況を乗り切るかなど、さまざまな思いが交錯する。

 福友会が主催する安全大会では、福友会会長・松本直喜氏と若手リーダー格の青年部部長・高崎正大氏のもと、(1)墜落・転落災害の防止、(2)建設機械・クレーン等災害の防止、(3)倒壊・崩落災害の防止の3点を最重要活動課題と定めた安全宣言が採択された。

 会場となった九州エネルギー館は約230名の人で埋め尽くされ、会の最後に行なわれたシュプレヒコールは壮観そのもの。安全を願う真剣な思いと、苦境に負けてなるものかという熱い想いが筆者にも伝わってきた。

 ところで、ビルを支える柱や梁、外壁を作る際に、柔らかいコンクリートを流し込む枠を作ることが、福友会を組織する型枠大工業者の主な仕事であるが、一方で社会奉仕活動にも取り組んでいる。その代表的な例が「幸一くんを助ける会」だ。多くの善意に支えられ、米コロンビア大学病院での心臓移植手術を終えた大崎幸一君の朗報は幣誌でも取り上げてきたが、これを裏で支え続けたのが福友会青年部であったことはあまり知られていない。活動を通じ、会の結束も一層強まったとの話もあり、今後の組合活動にも弾みがつくだろう。

(※「高崎」は「はしごだか」「たつさき」)
(※「大崎」の「崎」は「たつさき」)

つづく


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