福岡市が運営する福岡国際会議場(博多区)の丸柱3本で、「かぶり」と呼ばれるコンクリートの厚さが建築基準法の基準を満たしていなかったことが明らかになった。福岡市が行政指導を行い、施工会社の鹿島建設(株)などが補修工事を始めた。
「かぶり」は丸柱の外側にあり、火災から中心の鉄筋を守り、鉄筋の腐食を防止するために一定の厚さが定められている。
国際会議場の海側に7本ある丸柱(直径100センチ)のうち、3本が建築基準法基準(3センチ以上)を満たしていなかったほか、1本は市の発注仕様書基準(4センチ以上)を下回っていた。足りなかった分の厚さは1.1センチ、1.9センチ、2.7センチ、3.9センチだった。
市の担当者は「厚さ確認が不十分なままだったようだ。最終確認のミス」と話し、市で行なう完了検査で発覚しなかったことについては「問題の部分は隠蔽部分なので写真で判断するが、見つけるには限界がある」と釈明している。
問題が発覚したのは、市外の建築関係の業者が昨年10月に独自調査し、市に対して「建築基準法を満たしていない」と指摘したためだ。鹿島建設が今年3月と6月に調査したところ、基準を満たしていなかったため先月末から補修工事の準備を始めている。補修工事の費用は業者が負担する。
補修工事の準備が行なわれている国際会議場
外観を考慮し丸柱7本すべてにコンクリートを増し打ちする
耐震に直接問題はなく、施工の鹿島建設などや設計監理の(株)日建設計などが補修工事を行うため、市は行政処分などは考えていないという。
【豊田伸】
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