丸美の倒産による波紋が各方面に拡がっているが、NPO法人 福岡マンション管理組合連合会(福管連)では、会員管理組合に対し、福管連だよりで管理組合への影響、管理組合の今後の対処法について、周知を図っている。
管理組合への影響を懸念
管理組合や個人が購入した丸美のファンドは約46億円、会員制ホテルの預託金債権が70億円あり、丸美は社員を通じて受託管理組合等へ執拗な勧誘をしていましたので、今後、管理組合への影響が心配されます。
管理組合の今後の対処法
福管連では、このような状況のもとで、該当する管理組合の方々はぜひ次の要領で対処していただきたいと考えております。
1.通帳と印鑑の保管は、委託契約書に決められたとおりに管理されているか、とくに、代行方式では、1ヶ月以内に管理組合の保管口座に送金されているか確認する。送金が遅れたり、他への支払いが遅れたりしているときは、預金通帳・印鑑をすべて管理組合に返還してもらう。ただし、この場合、管理組合内でも通帳・印鑑は分散して管理する。
2.設計図書、管理規約原本、総会議案書・議事録、決算資料等は管理組合で保管し、どさくさにまぎれての重要書類の散逸を防止する。
3.管理会社の変更も検討し、いざとなった時点に備える。変更には3ヶ月かかる。
4.総会開催の準備をしておく。丸美が決めた管理会社に変更する場合も、総会の決議が必要である。とくに、名簿の入手。丸美では9月中に受け入れ管理会社を決める予定。
5.新管理会社は財務基盤がしっかりしているところを選ぶ。社員の横領への対処能力。(出所:福管連だより2008年9月1日号)
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