リーマンブラザーズの破綻に続き、サブプライムローン問題で痛手を負っている保険の超大手であるAIGが、15日FRBに対して400億ドル(約4兆2,000億円)の緊急支援要請を行なった。
同社株は、政府に緊急支援要請したことで、昨日60%も値下がりしており、今後の動向はFRBの対応待ちとなった。
FRBは、リーマンの切捨てに見られるようにどう判断するか皆目見当がつかないところだが、リーマンの総負債64兆円に対して、AIGグループの総資産は100兆円(2007年度の総資産1兆605億ドル)とも言われている。
今回のAIGの信用不安は、米政府にとってもAIGまで破綻させたら世界経済に及ぼす影響が大きすぎるに違いない。AIG(AIUやアリコ・AIGスター・AIGエジソン生命など)は、世界で保険の営業のほか、その資産を世界で運用しており、世界市場に与える影響は計り知れない。
福岡でのAIGグループは、ケネディックスが所有していた福岡ゲイツビル(旧福岡玉屋跡地)を購入、またディックスクロキが開発した新天町西口に建設した商業施設ビルも購入している。
なお、(株)ディックスクロキの30階建ての高層賃貸マンションが港町IIとして建設途上にあるが、同社はAIGのファンド会社と売買契約を締結、西日本シティ銀行などが出資するSPC方式で建設を進めている。
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