野村ホールディングス(株)は、リーマン・ブラザーズ社の欧州及び中東地域における、株式部門及び投資銀行部門の業務および雇用を継承することについて、基本合意に達したと発表した。以下、野村ホールディングスのプレスリリースより、全文を紹介する。
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野村ホールディングス、リーマン・ブラザーズの欧州・中東地域の株式部門及び投資銀行部門の継承を発表
野村ホールディングス(株)(執行役社長兼CEO:渡部賢一)は、リーマン・ブラザーズ(以下、リーマン)の欧州及び中東地域における、株式部門及び投資銀行部門の業務および雇用を継承することについて、基本合意に達したと発表した。本案件の成立にはいくつかの条件を満たすことが前提となる。
本案件により、同社とリーマンの欧州・中東地域における株式業務及び投資銀行業務が融合し、同エリアにおけるトップクラスのビジネス基盤の構築が可能となる。そして昨日発表した日本、オーストラリアを含むアジア・パシフィック地域部門の継承との相乗効果によって、アジア発の世界に向けた戦略の実現もより加速される。
リーマンには本案件の対象となる地域・部門において約2,500名の社員が所属するが、同社はその雇用の大半を引き継ぐ予定である。しかし、トレーディング等に関連する資産と負債は継承の対象外としている。
同社の執行役社長兼CEOの渡部賢一は以下の通りコメントした。
「24時間の間にアジア・パシフィック地域に加え欧州・中東地域のビジネス領域を一気に拡充することができた。本案件は、欧州・中東地域の株式・投資銀行部門の強化に資するだけでなく、弊社の海外におけるビジネスの内容を格段に向上させるものと確信している。これにより、我々の戦略であるアジアを中心とする世界への飛躍の実現がより確実なものとなるに違いない。現時点で、最も重要なことは、リーマンの両部門が業務を即刻再開し、野村グループの一員として活躍してくれることである。」
リーマンのアジア地域CEOのJesse Bhattalは以下のようにコメントした。
「野村のようなリーディングカンパニーとパートナーとなることは両社にとって非常にいい機会であり、補完関係を活かしたより広範な製品とサービスのプラットフォームを提供できると考えている。大きな可能性を持つプラットフォームを野村と協働で構築することも光栄である。」
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