オフィスビルの空室が多い。街を歩いていればそう感じる人は少なくないだろう。「テナント募集」「FOR RENT」といった貼紙がとにかく目に付く。
現状はどうなのか。2008年8月時点での福岡ビジネス地区の平均空室率は9.94%(三鬼商事㈱福岡支店調べ)。数字だけ見てもピンと来ないが、他の主要都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪)と比較しても仙台に次ぎ二番目に高い。平均空室率はさておき、注目したい数値は、新築ビル(築1年未満のビル)の空室率53.73%。目を疑うほど高い数値であるが、実際に新築ビルを10数軒見て廻ったところ、その数値は適当、もしくは、それ以上高い数値でもおかしくはないという印象だった。単純に考えると、ビル1棟のうち半分が空室か、もしくは2棟のうち1棟が満室で1棟が丸々空室のビルか。後者は多少大袈裟に感じるかもしれないが、どちらかと言えば現実に近いのは後者の方だ。
つづく
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三鬼商事(株)福岡支店調べ |
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