値上げで数量ダウンが心配される中、ハローデイは４－８月の売上が既存店ベースで２%増と健闘している。カップ麺や食パンなど大幅に売上が落ち込んだ商品もあるが、小幅値上げだった袋麺やスパゲッティ、チーズなどは数量、金額とも伸びている。

　値上げが浸透している商品とそうでないものとの差が大きいそうで、カップ麺は売価98円だったのが150円になり、販売数量が半減、売上金額は25％ダウン。袋麺は特売がなくなり数量は減ったが、売上は50％の大幅増。スパゲティは26%増。これらに対し、牛乳、菓子パン、鶏卵などは落ち込みが大きい。

　値上げでグローサリーが低調なのに対し、生鮮・デリカが好調で全体の売上を牽引している。神戸常務は「デリカが良いのはガソリン高で外食を減らしているためではないか」と分析している。小麦粉が秋から再値上げされ、製品価格への転嫁が避けられない見通しに関しては、「もう、今までのように特売を連発することは出来なくなるだろう。価格以外の魅力を打ち出していく必要がある」と話す。