福岡市が公募していた人工島の「センター地区」と「住宅・複合交流地区」は、積水ハウス(株)を代表事業者とする共同企業体の事業提案に決定した。とはいえ、事業提案があったのもこの1件のみだった。
ほかの事業者は、(株)福岡キャピタルパートナーズ、九電不動産(株)、西日本鉄道(株)、西部ガスグループ。土地は5区画の合わせて10.18ヘクタール、総額127億6,430万円。
提案された計画のコンセプトは「海の上の森に暮らす ゆとりと豊かさにあふれた賑わいと交流のまちづくり」。こども病院予定地や中央公園の北側にあたる「センター地区」で、広域型商業施設や、商業施設と住宅の複合開発を計画。東側の照葉小中学校付近には、戸建住宅やクリニックなどの利便施設を計画している。
積水ハウスは、こども病院の人工島移転が市議会で可決するやいなや、「エコ&ピース」を掲げて人工島の住宅の広告宣伝を展開。「海を埋め立ててエコ?ピース?」。ポスターが張られた市役所エレベーターで交わされる一般市民の会話は、冷ややかだ。
※記事へのご意見はこちら