米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻の余波が広がっている。特に短期金融市場(主に支払準備の過不足の調整をする銀行間取引)における短期金利は急騰しており、銀行の資金調達コストは上昇している。この状況で9月末の中間決算期を迎えれば、上半期での不動産や金融資産等の減損処理によって資金繰りが著しく悪化する金融機関がでてきても不思議ではない。特にリーマン破綻で債権を抱えている資本力の弱い地方銀行などは既に破綻リスクを内包しているとも考えられ、それらの地場経済への影響が懸念される。
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