米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングス・インクが連邦破産法の適用を申請したのを受け、日本の株式市場は連休明けの9月16日、約6ヶ月ぶりに12000円の大台を割り込む展開でスタートした。しかし、金融市場の混乱に備え、米連邦準備理事会(FRB)が資金供給制度を拡充させたことや、大手金融機関10社による計700億ドルの担保資金拠出ファンドの設立などの施策に対する楽観論からか、株式市場への影響は全面安ながらもやや限定的な様相を示している。
一方で、米最大の預金保有銀行であるバンク・オブ・アメリカによる米証券3位のメリルリンチ買収(救済合併)や、米保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の経営難が表面化するなど、金融における信用不安は続いている。
また、昨年のサブプライムローン金融危機で世界体制そのものの変更を指摘する常葉学園大学教授・副島隆彦氏による「大銀行、大証券会社、大保険会社とは言っても、3年以内に多くが破綻し消滅し(救済合併され)ていくだろう。ゴールドマン・サックス以外の大証券は破綻する。」との予見が見事に現実化していることからも、事態の行方は未だ予断を許さない状況であることが伺える。
▼リーマン・ブラザーズによる大量保有が報告されている銘柄一覧
クリード(8888)
保有割合:6.03%
報告義務発生日:平成20年8月21日(株式等保有割合が1%以上減少)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)
ダヴィンチ・ホールディングス(4314)
保有割合:6.26%
報告義務発生日:2008年8月18日(共同保有者間の株式等保有割合が1%以上変動)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)
ゼファー(8882)
保有割合:9.88%
報告義務発生日:2008年8月15日(株式等保有割合が1%以上増加)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)
GMOインターネット(9449)
保有割合:5.27%
報告義務発生日:2008年7月24日(新規)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)
原弘産(8894)
保有割合:5.05%
報告義務発生日:2008年7月17日(新規)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)
安楽亭(7562)
保有割合:13.71%
報告義務発生日:2008年04月07日(株式等保有割合が1%以上増加)
保有目的:証券業務およびその付随業務としての貸借取引等のディーリング業務等(発行会社の事業活動を支配する目的または重要提案行為等を行なう目的は有さない)