9月24日、構造設計一級建築士の合格(修了判定結果)発表が行なわれた。内訳は以下の通り((財)建築技術教育普及センターのHP→http://www.jaeic.or.jp/s1k-hanteikekka.htmより)。
ここで注目すべきは一般受講者の合格率。何と3割を切っている。試験の前に行なわれた2日間の講義(6月6日~7月2日のうちの2日間)も「何の役にも立たない」「試験にに講義の問題が出なかった」という声が支配的だった。
合格発表直前になって11日から24日に発表日が延期されたという、国家試験としてはあるまじき失態に対しても「合格者があまりにも少ないから、ボーダーラインを下げて人数調整しているのでは」といった疑念の声が上がっていた(できればボーダーが何点で、各点数ごとに何人分布していたかぐらいは公表すべきではないか)。
社団法人日本建築構造技術者協会(JSCA)が最低限必要としていた5,500人は(無理やり?)クリアした格好。今回の試験の目的は、あくまでも「姉歯のような存在を出さない」ことにあるはずだが、どうも「天下り」「規制強化による官僚権力の強化」といった色合いがある、という意見も聞かれる。
この結果が建設業界にどのような影響を及ぼすのか、追加取材を続けたい。
【参考1】「構造設計一級建築士資格取得講習」申込み区分別の修了者数と修了率 | |||||||||||||||
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※「建築構造士」、「構造専攻建築士」及び「APECエンジニア(建築構造技術者)」 |
【参考2】「構造設計一級建築士資格取得講習」講習地別の修了者数(単位:人) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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