「構造設計一級建築士の採点方法に疑念渦巻く 採点内容を明確にすべし」の記事を掲載してから、続々と当社のほうにご意見が届いております。合格者ですらすっきりしない国家試験。「一級建築士」という資格そのものの価値が、いま問われているのではないでしょうか。以下、読者の投稿の一部を紹介します。
――――<以下、引用(若干加筆・修正しております)>
構造一級建築士講習 終了判定の結果概要について
結果の概要を拝見いたしました。概要ということは、詳細な結果が公表されることと思います。その公表において、当方の意見を下記に書きます。
1. 都道府県(居住中)別における受講者数(申込区分別)の公表
2. 申込区分Ⅰ(一般受講者)の、都道府県(居住中)別において
終了考査 「法適合性確認」、「構造設計」別における修了数と修了率の公表。
3. 判定における基準・方法 (個人情報漏洩義務に反しない範囲で)
4. 終了考査結果の分析、総合評価 (多数の有識者の意見)
5. 分析、総合評価より得られた制度発足に対する目的の達成度、妥当性。
(多数の有識者の意見)
を公表されたらどうでしょうか。
理由は、受講者ほとんどの人が、何らかのすっきりしないような思いがあるからです。小学生のテストではないため、常識ある受講者に対して常識ある見解を述べることが、礼儀だと思います。また、今後の制度見直しの参考となるためです。
国とは、ある特定の人たちを言うのではなく、国民全体をいうはずです。このままだと、制度前より、国民の不安、怒りがでるはずです。国民一人一人が、真摯に今後どう改善していけばよいのか、思考することが、豊かで、美しい日本を築いていくことだと思います。
以上、詳細公表される際の参考に少しでも役にたてれば幸いです。お忙しい中失礼ですが、何らかの回答をいただければ助かります。
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以上の内容で、財団法人建築行政情報センターおよび国土交通省にメールをしております。たぶん、回答はないでしょう。実は試験合格発表前にも、おかしいのではないかという旨をメールしたのですが、その時は建築行政情報センターからの回答は、「お答えできないので、国土交通省に問い合わせください」ということでした。国土交通省にメールしましたが、何の回答もきませんでした。
ちなみに私はフルコース組で、建築構造士、構造専攻建築士などもっておりませんし、その法人にも所属しておりません。お金がかかりすぎるからです。ただ、独学で勉強し、合格いたしました。個人的には、午前、午後とも、80点以上と思っております。
合格したことの喜びよりも、この制度、および構造設計一級建築士の選択の方法について、がっかりしたことのほうが大きいです。
――――<以上、引用終わり>
今回の試験のみならず、一連の建築関連の法改正に疑問を持つ方たちは、皆一様に「団結して声を上げることが大切」とおっしゃいます。それが問題解決の第一歩であることは間違いないでしょう。
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