独立系としては九州唯一のファンド会社である(株)ドーガン・インベストメンツ(本社・福岡市中央区)は、9月29日、経営状態が悪化していた長崎県平戸市に本社を置く大石海運(有)および美咲海送(有)との間で、事業再生支援を行なうことを目的とする基本合意書を締結した。大石海運と美咲海送は、同30日、民事再生法の適用申請を行なっている。
大石海運・美咲海送両社は、長崎県佐世保市と近隣の五島列島などの離島を結ぶ美咲フェリー(通称・OKLINE)を運営しており、大石海運が貨物部門を、美咲海送が旅客部門を担当している。同フェリーは、離島住民の生活航路となっており、両社の営業が停止することは、離島住民の生活の便を即座に不安にするため、両社の経営存続について、懸念がもたれていた。
ドーガン・インベストメンツは、両社に一時的な資金不足が生じた場合、同社のファンドから資金援助を行なう予定。
大石海運有限会社
設 立:1970年2月
本店所在地:長崎県平戸市生月町御崎768番地の2
代 表 者:増山時光
資 本 金:1,500万円
事業内容 :沿海貨物海運業
美咲海送有限会社
設 立:1981年4月
本店所在地:長崎県平戸市生月町御崎762番地の2
代 表 者:増山時光
資 本 金:500万円
事業内容 :一般貨物自動車運送業、沿海旅客海運業
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