8月5日負債総額約220億円で民事再生法の適用を申請した丸美であるが、申請代理人の弁護士は、村井弁護士と岩熊弁護士の2名であった。その後何回も開催された債権者説明会も両弁護士により説明がなされ、債権者にもおなじみとなっていたが、突然、丸美の金丸代表取締役会長から解任された。
9月16日、新たに丸美の顧問弁護士に就任したのは、ロッキード裁判で弁護人をつとめたこともある稲美友之弁護士(平河総合法律事務所)を筆頭に9名の弁護士である。
丸美は、民事再生法を適用申請して清廉潔白であるはずなのに、何故9名もの弁護士が必要なのだろうか。また、民事再生手続き中で資金に窮してもいるはずである。
民事再生法の適用申請の代理人を務めた村井・岩熊両弁護士を解任してまで、9名もの弁護士を顧問にする目的は何であろうか。会社資産を大きく毀損する問題でもあるのだろうか。
筆頭の稲美弁護士は政界にも通じる大物弁護士であり、それなりに高額な顧問料が必要とされる。稲美弁護士が所長である平河総合法律事務所から計7名、福岡市の桃原法律事務所から2名が顧問となっている。両法律事務所への支払は相当高額なものとなり、巷の話では、顧問料は億を超えるだろうともいわれている。
民事再生中の弁護士費用は、顧問料のほか、いろいろと法的な手続きがあり、かなりの費用が必要である。別途裁判に対応した場合は、裁判費用は別にかかる。事あるごとに東京から福岡へ出向くとなると、出張旅費等の経費も相当なものとなる。そのような資金の余裕が民事再生途上の丸美にあるのだろうか。福岡県には753名の弁護士がいるのだが。
金丸代表取締役会長は、顧問料等の支払は再生債務会社の丸美が支払うことから、個人的には痛くも痒くもない。
金丸氏は、会社顧問の9名の弁護士が、会社の弁護士か、金丸氏個人の弁護士かもはっきりさせるべきであろう。
なお、本日、丸美の役員らは熊本のリゾート会員の債権者から熊本県警に詐欺で告訴されることになっている。
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