商工ローン大手の(株)SFCG(旧社名「商工ファンド」本社・東京)に対する風評が飛び交っている。発端はリーマンショック。同社は07年7月31日時点でリーマン・ブラザーズ・グループからの借入金が734億3,300万円あったことで様々な憶測を呼んだが、その後、9月18日時点で52億9,000万円に減少していたと発表したことで、一旦は風評が収まった。
ところが9月29日、仙台市の弁護士2名が貸金業法に基づき同社の子会社に業務停止か業務改善命令を行なうように監督官庁の宮城県に申し入れた。理由は不当な債権回収。
担保不動産の評価割れを理由として、貸金全額の一括返済か追加担保を入れるよう求めたというものである。この件で再び、風評が飛び交う事態となっている。
この問題は、同社からの資金調達に依存している中小企業にも大きな影響を与える。当面は動向を注視しておく必要があるだろう。
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