解散総選挙の時期をめぐって様々な憶測が飛び交う中、決定権者である麻生太郎首相の真意をはかれぬ取材陣から戸惑いの声が上がっている。
永田町を担当する記者たちは従来、時の総理の後ろ盾と目される政治家や、影響力を持つ人物から総理の「真意」を聞き出すという手法で政局の行方を占ってきた。安部・福田両政権下では森喜朗元首相などがその役目を果たしていたという。
ところが、麻生首相にはそうした人物が見当たらないというのである。政界入りするまでは麻生財閥のトップに君臨した麻生首相だが、ワンマン宰相と呼ばれた吉田茂元首相の孫でもある。決断するにあたって、誰かに相談などせず「俺が決める」ということらしい。新ワンマン宰相の誕生というわけである。
こうしたことから解散総選挙の時期について、「麻生首相の真意」を正確に伝えることのできる存在が皆無だという。吹き荒れる解散風の中、週明けの国会から目が離せそうもない。
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