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北九州の文化教育を問う ニューウェーブ北九州はJリーグに上がれるか!?
社会
2008年10月 7日 15:14

 今年JFLに昇格し、Jリーグ入りが現実のものとして見えてきたニューウェーブの原憲一GMに、今年の課題と抱負を聞く

Jリーグ入りへの夢

Q:ニューウェーブ北九州(以下、NWと略す)の近況を教えて下さい。
:2001年に三菱化成黒崎のサッカー部を母体として、市民クラブ・任意団体のNWが誕生しました。
 2004年に行政や地元財界の後押しをいただいてNPOとなり、JFL昇格が期待されましたが、2005年、2006年と残念ながら九州リーグの中で低迷しておりました。
 昨年、監督が与那嶺ジョージに代わり、大幅な選手補強ができたこともあって、地域リーグでは最終節で逆転優勝、全国地域リーグ決勝大会で2位に入り、念願のJFLに昇格することができました。
 また今年2月には、Jリーグの準加盟クラブにもなりました。
 今年の戦績は、シーズン初めはかなりモタモタしましたが、4月以降は、ねばり強く勝てるチームになってきました。
(注:6月末時点で18戦 8勝4敗6分け 勝点30 JFL18チーム中、第5位!)
 北九州の皆様に応援していただき、お陰様で一歩ずつ上の目標に進むことができています。
 2005年に策定した中期計画で、2008年にはNWをNPOから会社法人にすることが予定されています。

Q:チームがJFLで頑張っていると、更に上のJリーグ入りが夢の話ではなくなってきましたね。
:Jリーグの準加盟チームとなり、Jリーグ昇格のための条件やアドバイスもいただいています。
 昇格のためにはいろいろな要素があるのですが、まず戦績としては、JFLで4位以内に入ることが必要です。
 昇格のポイントはそれだけではなく、クラブの経営状態、経営母体、資金、下部育成組織の運営、ホームスタジアムの完備、地域の支援などが必要とされます。
 Jリーグは設立以来、地域に根ざしたチーム作りが基本となっていますので、単純に戦績だけで昇格できるものではありません。
 特にホームスタジアムは、1万5,000人から2万人が入れる施設が必要となります。
 今年は組織をまずNPOから会社法人にして、経営基盤を整備し、来年度にもJリーグに上がれる体制を作っていこうと思っています。

昇格のための条件とは?

Q:NWがJリーグに上がるための課題をクリアするには、何が必要ですか。
:まず、JFLで4位以内という条件については、与那嶺監督が非常にポジティブなチーム作りをしています。就任第1声で「楽しくやろう!」と言ったとおり、選手のやる気を引き出していますので、既に可能な目標だと思います。
 今年も6名の選手を補強しましたが、人件費を増やせば更なる強化も可能で、すぐにもJFLでトップクラス入りできると思います。
 ただ、残念なことながら、実際の試合で応援に来てくださるサポーターは、あまり多くはありません。
 JFL最初のアウェイ・富山の試合では、相手チームの応援で1万人もの観客が入ったのですが、ホームゲームで1,000人以下という試合もあり、選手の頑張りを引き出すには、是非多くの市民の皆さんに応援に来ていただきたいと思います。
 選手も自ら来場のお願いをしようということで、小倉駅前でチラシ配りなどをして、できるだけ多くの方にNWへの関心を持っていただこうと活動しています。
 幸い地元のメディアも報道を増やしていただき、エフエムKITAQではオリジナルのNW特集番組を放送していただいています。NHKもJFLに上がってからは、試合結果をローカル枠で取り上げていただいていますし、各新聞社さんも積極的に記事に取り上げていただいています。
 まずは地元北九州の皆さんにNWのことをできるだけ知っていただき、応援していただけることが大切ですから、こうしたメディアのバックアップは本当に有難いです。

Q:会社組織化してチームの経営基盤を強化するためには、やはり財務面での支援先を広げることが重要ですね。
:現在、NWの理事長はゼンリンデータコムの林秀美会長が務めています。
 地元財界の支援が必要ということで、ゼンリンには大迫さんの時代から応援をいただいています。
 また各地元企業、北九州商工会議所や行政も一生懸命支援体制をひいてくださっていますので、ただ支援して下さいというのではなく、これからビジネスとして成り立つ仕組みを前提に、財務基盤作りを計画しているところです。今後また、具体的なお願いに参ることがあると思いますが、地元企業の皆様には、更なる支援のほど、お願い申し上げます。
 余計な話ですが、全くの偶然で、林理事長は後から知ったことなのですが、私とは糟屋郡宇美町時代の同級生だったのです。
 これも不思議な縁ですが、北九州でサッカーを中心に人の輪が広がっていくことに感謝しています。

飛躍するためには、基盤整備が必要

Q:Jリーグ入りの条件である、2万人規模のスタジアムを整備するということは、大変な課題ですね。
:北九州は100万人の人口規模ですが、残念ながらそれに見合った屋外施設がありません。新設するのか、改修するのか、いずれにしてもJリーグ入りの最低条件として、また、経営上の観点からも、専用の競技場が必要となります。
競技場の建設については、NWサイドで決められる問題ではないので、行政や各地域とよく話を重ねる必要があります。

Q:Jリーグ入りするためには、年代別の育成組織も必要ですね。
:現在、NWはトップチーム以外にU-18とシニア、ガールズのチームがありますが、まだU-15(中学生)とU-12(小学生)のチームがありません。
 時間をかけながらU-15とU-12のチーム作りを進めていこうと思っています。
 サッカー北京オリンピック代表の平山君をはじめ、優秀な選手を輩出している北九州ですから、もっと地元でレベルの高い選手を育成できるように、指導者の育成も含めて取り込んでいきたいですね。
 目下、NWはクラブのバックボーンや伝統を作りつつあるところです。それぞれの地域やクラブに合った選手育成と、チーム経営を進めていかなければなりません。
 私の考えの基本は「選手を大事にしたい」ということです。
 チヤホヤするのではなく、厳しさの中で本当に選手のやる気を引き出せるクラブ経営を目指そうと思っていますので、是非北九州の多くの皆様にご支援いただければと思っています。


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