麻生太郎首相が今月24、25日に開かれるアジア欧州会議(ASEM)に出席するという。世界的な金融危機を前に、日本としても協調して対策を講じ、国内への不安を払拭する狙いといわれる。これで、麻生首相が「解散」を表明するのはさらに延びた形となる。
困っているのは11月2日や11日といった投開票日を目指して、選挙モード全開となっている立候補予定者の各陣営である。いつになるのか分からない総選挙の時期だが、ここで戦闘の手を休めるわけにはいかない。しかし、先の読めない展開に加え、「兵糧」はどんどん減っていく。福岡県内を選挙区とするある現職陣営幹部からは「先に延びるのなら、思い切って『中休み』にしてもらわないと、金も体力ももたない」と本音がポロリ。別の選挙区の新人陣営も「少し戦略を練り直すべきかな。長期戦は予想していなかったから…」
にらみ合いのまま、どこまでこの状態が続くのか、生き残りをかけた「歴史的な戦い」は先が長くなりそうな気配がしてきた。
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