14年間ホークスを率い、8日に球団最高顧問に就任した福岡ソフトバンクホークスの王貞治前監督(68)と秋山幸二新監督(46)らが9日朝、福岡市役所と福岡県庁を表敬訪問し、チームの新体制などを報告。王前監督は「福岡のファンは最高だった。これからは脇で支える立場になる。来年は秋山監督にチームを立て直してもらいたい」などと語った。
午前9時過ぎ、スーツ姿の王前監督、秋山新監督、笠井和彦・代表取締役社長兼オーナー代行らが市役所に現れると、待ち構えた職員らが拍手で迎えた。
王前監督は「福岡からは熱烈な力をいただいた。ここで指揮をとれたことをうれしく思っている。これからは脇から支える立場になるが、今まで通りホークスを支えていただきたい」とあいさつ。深々と頭を下げた。秋山新監督は「ここ数年ホークスは優勝から遠ざかっている。来年は優勝して福岡を盛り上げたい」と決意を語った。
また福岡市から感謝状を贈られ、王前監督は「12球団で福岡のファンが一番。福岡のファンは戦いの有利不利に関係なく、最後まで応援してくれる」とファンや福岡市民への愛情をのぞかせた。
今年を「最後のシーズン」として退路を断って臨んだことについては、「選手が『監督のために』となったが、そういうプレッシャーはだめだと感じた」と反省の言葉も。「秋山監督は選手と一緒に動く体力がある。お手本を示してくれるだろう。選手も厳しく練習させられる覚悟が必要」と話すと、秋山監督は苦笑いを浮かべながらうなずいていた。
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