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市場規模は4兆円目前 厳しい規制の煽りを受けるか(中) | 業界を読む 【通販業界】
特別取材
2008年10月12日 09:30

社会貢献活動に積極的なアサヒ緑健と新日本製薬

 今回取り上げた通販会社のなかで、社会貢献活動に積極的な企業が(株)アサヒ緑健(福岡市博多区)と新日本製薬(株)(福岡市中央区)の2社。企業の社会的責任(CSR)が叫ばれるなか、この2社の社会貢献活動への取り組みは素晴らしいものがある。

 アサヒ緑健は、青汁の販売では日本トップクラスの会社で、大麦若葉を主原料とする「緑効青汁」を販売している。青汁だけを取り扱う単品通販企業でありながら、売上高が130億円を超えるなど、全国的にも名高い企業である。同社は、「心と体のトータルヘルスケア」をテーマに、健康維持に役立つ食生活の改善提案を行なう一方、スポーツや地域活動など幅広い支援事業にも積極的に取り組んでいる。一例を出すと、11月1日から始まる「TVQシニアオープンゴルフ」の特別協賛となっているほか、10月4日に大宰府市で行なわれた「ふれあい健康ウォーク」などにも特別協賛していた。

 このように、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる同社であるが、今後は10月を目途にコラーゲン入りの青汁を新発売する計画である。これまでは比較的、年配者を対象にした商品展開であったが、これまでとは違った若年世代にもアプローチしていくことになる。売上高が減少傾向にある同社であるが、この新商品が売上回復に向けた起爆剤となることを期待したい。

 新日本製薬も年々売上高を伸ばしており、前期では100億円の大台を突破した。社名の通り、同社は自社工場で製造する医薬品の販売も行なっているが、昨今は美容品の販売が好調。とくに美容液ジェル「ラフィーネパーフェクトワン」は、月間に15~16万個も売れる大ヒット商品となっている。そのため、今期は化粧品売上が従来の健康食品売上を超える見込みとなるなど、業績は好調に推移しており、いずれは地場通販業者のトップ5にランクインしてくることになるだろう。

 また同社は、アサヒ緑健と同様に社会貢献活動にも積極的で、「シティマラソン福岡」の特別協賛のほか、障害者施設での障害者就労支援や飲酒運転撲滅をテーマとした映画の製作支援など、さまざまなかたちでの社会貢献を実施している。

業界注目の的、悠香

 何といっても今、この業界で最も注目を集めている企業が(株)悠香(大野城市)である。農薬不使用の茶葉を使った「茶のしずく石鹸」は、主婦層の間で急速に広まっており、積極的な広告展開も功を奏して売上高は設立4期目ながら100億円に迫る勢いとなっている。8月からスタートしたTVCMでは、女優の真矢みき氏を起用するなど、全国展開に向けて着々とブランド力の強化も進められている。

 同社の場合、通販業界に長けたスタッフは少なく、基本的には業界未経験のスタッフが中心。それでも、ここまで急速に業績が拡大してくるのだから、商品力もさることながら経営者の指導力も秀でているのだろう。ユーザーから届く感謝の手紙は一日100通を超えており、経営者自らがすべてに目を通している。

 今期は九州圏外でも積極的に広告を打ち出していく計画となっており、どこまで売上を伸ばすか注目したい。

つづく


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