カンボジアで地雷撤去や学校建設に取り組む福岡市のNGO、カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC、代表・大谷賢二氏)が、第10回アジア人権賞(アジア人権基金)および平成20年度社会貢献者表彰(社会貢献支援財団)をダブル受賞した。アジア人権賞受賞は日本のNGOとしては初となる。
代表の大谷氏は弊社取材に対し、「アジア人権賞が日本のNGOで初の受賞、社会貢献賞もいただき、さらに今年は10周年の節目ということもあって大変うれしいです。一人で立ち上げてから10年、最初は支援金も少なく大変苦労しました。しかし、現地駐在員の奮闘や世界初となるラジオ放送『ボイスオブハート』の試み、全国の子どもたちによる支援の輪の広がりが評価されたのだと思います。そして何よりも、日本の子どもたちがアジアのことに目を向けてくれるようになったことがうれしい。私一人だけの力では、今回の受賞は無かったと思います」と、みんなの心がひとつになった結果だと語った。
なお受賞式は、社会貢献賞が11月17日、アジア人権賞が12月13日、ともに東京で開かれる。また、CMC設立10周年記念式典が12月4日に福岡市で開催される。(詳細はCMCの活動予定表http://cmc-net.jp/plan/index.htmlにて)
CMCは、現在福岡で開かれている「国際協力フェスタ地球市民どんたく」運営で、以前から中心的役割を担ってきた。今年6月には、ワタミ(株)の代表取締役社長・CEOの渡邉美樹氏と対談。同氏が理事長を務めるNPO法人スクール・エイド・ジャパン(事務局長:住田平吉氏)との協力関係を築くなど、幅広い連携づくりにも努めている。
今後のCMCの活動が、これからもカンボジアの人々の多くの命を救っていくことを期待したい。
カンボジア地雷撤去キャンペーンのHP→http://cmc-net.jp/index.html
アジア人権賞のHP→http://www.fhra.net/
社会貢献支援財団のHP→http://www.fesco.or.jp/index.html
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