14日の福岡市議会決算特別委員会で、検討が進められている福岡空港の増設・新設問題で吉田市長は「(市長選時の)2年前の状況と変化している。調整会議で検討が進められているのでその推移を見守っている」と述べ、「新空港はいらない」とする自身のマニフェストの内容を完全に否定した。
決算特別委員会で共産党の議員が「空港問題について選挙時の公約に変化はないのか。増設も新設も必要ないということを明言すべきだ」と質問。
これに対して吉田市長は、すぐには立ち上がらず、しばらくしてから答弁に立つという始末。市長は「確かに2年前は公約した。しかし今状況が変わっている。国や県などで福岡空港の対応策が検討されているので、その推移を見ていきたい」と明言を避けた。
共産党の議員は「2年前の市長選挙時点ではステップ2が行なわれ需要予測も出されていた。それを背景に市長は新空港は要らないとマニフェストに明記したのではないか。状況は変化していない」と市長を批判。「変化したのは市長の方だ。市長は市民をだましている」と追及。吉田市長は「評価はそれぞれでやっていただきたい」と開き直った。
共産党議員は「市長はうそつきだ。財界の言いなりだ。自民・公明に擦り寄って2期目を狙っている。市民との約束はどこへやらのとんでもない市長だ」と憤る。
14日の特別委での吉田市長の姿勢は明らかに公約違反である。
マニフェストを掲げ市民との約束で市長に当選したのであるから、マニフェストは政治生命に関わる重要なものである。それを平然と否定する吉田市長は、辞職して当然であろう。
市長にとってマニフェストなどは最初から「どうでもよかった」ものに過ぎないようだ。人工島、こども病院、そして福岡空港問題がそれを示している。
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