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国内初の水素ステーション整備に着手
行政
2008年10月16日 18:26

 福岡市と北九州市に

 福岡県は、燃料電池自動車や水素エンジン自動車の走行を可能とする水素ハイウェー構築のための「水素ステーション」を整備すると発表した。

 「水素ステーション」は燃料の水素を車に供給する施設(現在のガソリンスタンドにあたるもの)で、九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡)、北九州市八幡東区東田地区の2箇所に整備することになる。

 この施設は九州大学や企業などによる共同企業体で運営にあたるが、地方自治体が主導して整備するのは今回が日本で最初である。整備費は1箇所あたり約2億円で、県が半分を負担する。

 水素自動車実用化へ

 九州大学伊都キャンパスでは、水を電気分解して水素を取り出す方式09年9月から実証運転を開始。八幡東区東田地区では、隣接する八幡製鉄所で発生する水素をパイプラインで送る国内初めての方式で09年6月から実証運転を開始することになっている。なお水素ステーションに水素をパイプライン供給するのは世界でも3例目と言われている。

 水素ハイウェーでは、公道を走ることを許可された自動車がテスト運転を行ない、実用化に向けたデータを収集していくことになる。

 この水素ハイウェー構想は、県が掲げる「福岡水素戦略」の一環で、既に始まっている「水素タウン」(前原市の南風台団地・美咲が丘団地150戸を対象)整備と同じく、福岡水素エネルギー戦略会議が推進する「Hy-Lⅰfeプロジェクト」のひとつでもある。

 県の担当者は、「こうした環境を企業に提供することでいろいろなデータが収集され、実用化に向けて役立たせていくのが私たちの役割でもある」と話している。


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