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実践的講義で学生ベンチャーの立ち上げ目指す インターンシップ通じ学生と地場企業の橋渡しも(4) | 特別対談
特別取材
2008年10月20日 09:30

受講生に芽生える当事者意識

阿比留 今では私の考えに共鳴していただける企業も随分と増えてきましたが、全体からみれば、まだまだです。その点、高木理事長が運営しているような組織のバックアップがあることはありがたいことですね。
高木 インターンシップは地場企業の理解がなければ話が進まないわけですからね。これまでは私たちもピンポイント的に「ちょっと話を聞いていただきたい」という感じで企業を個別に訪ねていました。しかし、そうした動き方では限界がある。
 そこで現在、地場の経済団体に協力を求めるなど、さまざまなアプローチ法を探っているところです。地元に優秀な人材が残らなければ地域の活性はないわけですから、企業の理解は得られるんじゃないでしょうか。
 ちなみに、『ベンチャー起業論』の受講生は年間200~300人もいるという話です。福岡大学の文系の学生数が約2万人。経済学部だけで4000~5000人。すると、そのうちの約5%が『ベンチャー起業論』の受講生ということになるわけです。さらには、そのうちの約10%が講義の中核なって活動しているということなので、本当に優秀な学生を採用したいと思えば阿比留教授との繋がりはぜひもつべきだと思います。

 -時代は随分と変わりましたね。
阿比留 豊かさの弊害なのでしょうね。親が子供を過保護に育てた結果、自ら考え行動できる学生が少なくなっています。しかし、舞台を用意して課題を与えれば、学生は期待に応えてくれる。自分で考えることの楽しさ、面白さ、さらには幸福感といったものを実感させる仕組みづくりが大切なんだと思います。
高木 確かに、学生が鍛錬される場がなくなっているように感じますね。その点、インターンシップは社会を実感できる数少ない機会だと思います。
阿比留 受講生には「問題・課題に対して、自分が社長だったらどうするか」という視点で解決策を考えることが大切だと話しています。そういう視点をもつことができれば会社の見方も変わってくるし、仕事の面白さも感じられるようになると思っています。実は、就職活動をする上で求められるものと、インターンシップを通じて学生に取り組んでもらっていることにはいろいろと共通する部分があるのです。インターンシップで通用する学生は、どこにいっても通用する。自分が人のために何かをして感謝されると、感動するわけです。また、そのことが大きな動機づけになる。そう考えると、インターンシップのもつ意義はやはり大きいと思います。


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