会社更生手続きの開始決定を受け再建へのスタートを切った多田建設。3度目の会社更生法申請だけに、周囲の反応も相当に厳しいものであった事は既報の通りである。
その多田建設だが、一部の下請業者に対して回し手形での支払いを打診している旨の話が聞かれる。折りしも同社経由でデベロッパーの手形が市中に出回っており、現金調達に奔走する姿が透けて見える中での打診だ。
業者側にしても、ここで協力しておけば将来的に太いパイプを築けるとの思いがある反面、更生がうまくいかなければ(法的申請時と併せて)2重の焦付きに晒されかねないとの恐怖心もあり、その悩みは限りなく深い。
これまで仕事を回してくれた恩義に報いるべく協力を惜しまない業者もいるが、その判断が吉とでるか凶と出るかについては未だ予断を許さず、動向が注目される。
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