■ 拡大する市場規模
2010年度の市場規模が5,800億円と算定されるエコグッズ(生活の中で日常的に利用される環境配慮型商品)のなかで、マイ箸(ハシ)を携帯する人が年々増加している。その理由として、従来のエコ意識が高い層以外に、マイ箸を使うことで食事を美味しく感じることや、食に対するこだわりの一環といった感性的な動機が増えたことが特徴的だ。
例えば、弁当を食べ終わったあとの割り箸への所作に、無粋さを感じることはないだろうか。手を合わせて「ごちそうさま」をする一方で、割り箸を使い捨てる行為に違和感を覚える。また、便利さを優先して安易にゴミを出す習慣を子どもの教育のために控えたいと考える親の存在も、マイ箸がお祝いのお返しや企業のノベルティとして選ばれる理由なのかもしれない。
■ エコと機能を追及したこだわりの逸品
WEB上で「マイ箸」を検索すれば多くの販売サイトがでてくるが、その中でもオリジナルで企画・販売を手掛ける(有)パンズPANS LTD.(東京都新宿区早稲田鶴巻町574 富陽ビル3F)のマイ箸は質・デザインともに秀逸といえる。昨年6月以降、”ストラップ型マイ箸”などユニークな携帯箸・製品を世に送り出してきた同社は、国産の樫の木と新潟県燕三条でステンレススチール最終加工を施した 日本製の懐箸(カイハシ)を今月24日から販売開始する。
従来の大量消費型の産業が頭打ちとなるなか、エコグッズの市場規模は2000年度の1800億円から拡大を続けてきた。エコと機能を追及して細部にまでこだわりを持つ同社の商品も、東急ハンズの銀座店・大宮店・名古屋店、他数店舗で販売されているが、九州には未上陸。いまのところ、九州地区への販売はWEBに限られるため、地域のセレクトショップなど差別化商品を扱う小売店を募集している。【東京=児玉崇】
▼お問い合わせ先
有限会社パンズPANS LTD.
WEB : www.pansshop.jp
TEL : 03-3267-8733
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