自民党が実施した全国の選挙区情勢調査の結果(2日既報)に疑問の声が上がっている。自・公合わせて230~240という数字がひとり歩きしているが、第一の疑問は民主党の公認候補が決まっていない選挙区で、どのような調査を行なったのかということである。
9月29日の時点で民主党の公認候補は191名。300小選挙区のうち実に109の選挙区で公認が決まっていない。国民新党、社民などとの選挙協力のため、擁立を見送った選挙区があるにしても、事実上の一騎打ちの相手がいないところで、まともな調査ができるとは思えず、自民党に都合の良い数字しかあがってこないことになる。
さらに、通常の選挙情勢調査では、生数字とは別に、様々な要因を加味して「修正値」が存在するものだが、駆け巡る「自・公で230~240」の数字は、生数字をもとにしたものだという。調査結果はもう一種類存在するとの話も出ている。
こうした話を総合すると、実は230にも届かない数字になるのではないか。自民党の調査結果ショックはまだ続きそうだ。