新日本製鉄は2008年度下半期(08年10月~09年3月)の粗鋼生産量で、海外向けを中心に上半期(08年4~9月)実績の1,657万トンに比し、100万トン(約6%)減産すると発表した。減産は4年ぶり。
サブプライムローンに端を発するアメリカの金融危機が世界に及んでおり、中国など、日本との鋼材取引量の多い国の需要も落ち込むことが予想され、これに対応するものだという。
同社の増田規一郎副社長は「世界経済の減速がこれから本格化すると思われるので、需要に見合った生産・販売に徹する」と述べている。
一方で、来年3月期の業績見通しについては、鋼材が値上げされたことや、円高の影響で原材料価格が下落していることから、営業利益は去年とほぼ同じの、5,400億円程度は確保できるとしている。
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