昨年10月以降、シティホテルの売上が急降下している。なかでもその「凋落」ぶりが目立つのが、一泊最低5~6万円という強気な価格設定をしていた高級ホテル。理由はいわずと知れた金融恐慌である。特に外資系金融機関の法人需要大幅減が影響しており、法人契約の解除や、出張など個人ユースのグレードダウン、会議やセミナー、会食などの用途も「経費節減」の名目から減っている。かのリーマン・ブラザーズは世界各地の高級ホテルに約4,500室、ゴールドマン・サックスに至っては約8,000室もの法人契約があったという。2社だけでも約12,500室。福岡市内主要シティホテルの客室総数約3,800室のざっと3.3倍である。一気に絞られれば、その影響の大きさは慮るまでもなかろう。
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