事業停止 負債総額 現在精査中
中堅ゼネコンの勝村建設(株)は10月31日の資金繰りの目途が立たず、10月30日付で事業を停止した。負債総額は現在精査中。事後処理を田中信人弁護士(田中法律事務所、東京都豊島区西池袋3-21-13 電話03-5979-0121)に一任している。
同社は1918年2月の創業。2005年9月に民事再生法を申請した旧・勝村建設から会社分割する形で2006年7月に設立された。中堅クラスのゼネコンとして相応の知名度を有していたが、9月に民事再生法を申請した(株)エフイーシーに対して大口の不良債権が発生。その他にも工事請負代金の回収が滞り、急速に資金繰りが悪化したことで、10月には一部取引業者に対して支払い延期を要請する事態に陥っていた。
この間、複数のスポンサー候補に資金調達を依頼し、金融機関からの融資を受ける方向で交渉が進められた。だが金融情勢の激変もあり融資交渉が不調に終わったことで事業継続を断念した。
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