東証第一部上場のパワービルダー「(株)アーネストワン」の株価が10月28日に75円まで急落し、おそらく取引業者からと思われる問合せが急増している。
同社の株価は2006年4月11日の1,985円をピークに下り始め、今年の最高値は7月4日の 522円であった。
売上高は06年3月期130,406百万円、07年3月期144,860百万円、08年3月期154,997百万円と順調に伸ばしてきたが当期利益は06年3月期8,165百万円、07年3月期8,172百万円と安定していたが08年3月期は3,814百万円と前期の半分以下にまで落ち込んだ。
さらに、08年9月末の半期決算予想を1,800百万円から、一転して▲1,725の大幅赤字と下方修正し09年3月期の通期予想も当初予定の5,050百万円から▲7,850百万円悪化して2,800百万円となると業績予想を大幅に下方修正したことが響いたものと思われる。
株価は29日が126円、30日134円と僅かながら回復しているが、これは2日間続けて東証の株価が急騰した結果であるが、全体の回復振りに比べると戻り足が遅く取引先の動揺は収まっていないようだ。
不動産ディベロッパー、マンション開発業者、建設業と破綻が続き、次は戸建て住宅関連に波及するのは必至との懸念も強まり注目されている。
詳細は当社調査事業部までお問合せください。
※記事へのご意見はこちら