3日、福岡市が開いたこども病院人工島移転に関する構想案の市民説明会は、まさに繰り返されてきた「インチキ」の連鎖を象徴するものとなった。市役所内の会場には約200人の参加者が着席していたが、一般市民は60~70人程度、何と100人以上が市役所職員という、まさに見せかけ。
患者家族らから「移転反対」の声が上がるも、前回の市民説明会とは打って変わって、早期移転を要望する意見などが反対意見と交互に出される。まるで進行役が、移転反対派と「市長応援団」を見分けていたかのごとき見事な「演出」だった。
吉田市長の「皆さんの気持ちは痛いほど分かる」という、臭い田舎芝居まで見せられた市民は「もううんざり」といった表情。人工島への早期移転賛成の声を上げた方々が、実は市長の高校時代の同窓生や支持者だったと後に判明、胡散臭さだけが残る説明会となった。
同病院現地建て替えの工事費を43億近く水増し、決めていないと言いながら裏では総務省に「移転地・人工島、用地面積3,5ha」で文書を提出するなど、市民をだますことにかけては天下一品の吉田市政だが、ついに形勢不利と見たか「サクラ作戦」に打って出たということのようだ。インチキの連鎖は止まらない。