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金融恐慌の中の解散攻防 麻生政権に「危機管理」を任せられるか(下) | 政界インサイドレポート
特別取材
2008年10月22日 09:34

◆「お友達人事」の不安
 麻生政権の金融危機対応の責任者が、首相の盟友、中川昭一・財務相兼金融相だ。
 こちらは麻生派の側近グループとは別に、鳩山邦夫・総務相、甘利明・規制改革担当相らとともに外様(中川氏は伊吹派)ながら麻生首相を総裁選で担ぎ続けた”お友達グループ”の筆頭である。
 しかも、大の酒好きとして知られる中川氏は小泉内閣の経済産業相時代、”2日酔い”で閣議に遅刻し、小泉首相に大目玉を食らったという”伝説”を持つ。
「あのとき、閣議に遅れて来た中川は髪はボサボサ、ネクタイも曲がっていた。小泉さんから”禁酒”を命じられたが、その後も飲んでいた。金融危機にあの大臣で大丈夫なのかね」小泉側近の1人はそう不安を口にする。
 実際、金融行政の手腕は未知数だ。中川氏は東大卒業後、日本興業銀行に5年勤務した銀行マンの経験はあるものの、政界入りしてからはもっぱら農水族で、「大蔵政務次官など金融行政に腕を振るった経験はほとんどない」(自民党大蔵族幹部)といわれる。
 麻生首相はその中川氏に、それまで「財政と金融の分離」の原則で兼務するケースがなかった財務大臣と金融大臣を兼務させ、金融危機回避の”火消し役”を全面的に委ねた。「金融市場の混乱に迅速に対応するためにはそのほうが合理的」(財務省幹部)という理由だが、それも適材適所でなければ逆にリスクが大きい。
 ライバルの民主党金融族議員さえこういうのだ。「日本は10年ほど前に金融危機を経験し、与野党が手を組んで救済スキームをつくった。金融危機に与野党の対立はなく、民主党は必要な法案の成立には協力する。ところが、自民党には塩崎恭久・元官房長官や渡辺喜美・元金融相らそのときに政策新人類と呼ばれて対策の先頭に立った人材が何人もいるのに、彼らは麻生内閣では干され、力を振るえるポストにない。経験者を活かそうとしない人事を見ても、麻生政権に危機を回避する能力があるとは思えない」その通りだろう。

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