地場を代表する百貨店・岩田屋が伊勢丹の傘下に入ったことに一抹の寂しさを感じた市民も多かったことだろうが、今度は家電大手のベスト電器がビックカメラの関連会社になるという。福岡の元気が失われつつあるのではないか、そう考えていたら、九州経済界の巨人・九州電力が公正取引委員会から排除命令を受けた。全国の電力会社では初めてのことだとされる。景品表示法違反の内容については、既に報じられたものなので、本稿で詳細にふれるつもりはないが、消費者を欺くチラシを配布したことは明らかである。
天神の超一等地にもかかわらず、空きビルのままの旧岩田屋本館が象徴的ではあるが、福岡の地盤沈下が顕在化しはじめている。同時に聞こえてくるのは、政令市福岡の市長の影の薄さだという。市民の間からも吉田市長を評価する声は皆無に等しい。宮崎県は東国原効果で元気になった。大阪の知事さんも元気である。良くも悪くも情報発信力を有しておられる。トップが元気な自治体は、地域全体に活力を生むようだ。
市長公約の大半を反故にして、平然としている市長の下では、元気な都市を望むべきもないということか・・・。