次から次へと新手の方法を繰り出し、なかなか無くならない振り込め詐欺。そんな振り込め詐欺に隠れて、押し売り的な詐欺も存在することをご存知だろうか?
お年寄りの家に半ば強引にカニを送りつけて、料金を取ろうとする悪質な商法である。
その悪質な業者は、親戚や知り合いになりすまし「カニを送るから」と電話をかけ、その後、代引き宅配便でカニを送りつけてくるのである。
何も知らないお年寄りや、親戚からのものだと思い込んでいるお年寄りは、言われるままに高額な料金を払ってカニを受け取ってしまうのだ。
もし、そのような電話かかってきたり、宅配便が届いた場合は、まずこちらから親戚に電話をかけなおして確認して欲しい。もし親戚からのものでない場合は、代引きだろうが生ものだろうが、受け取りを拒否してかまわない。宅配業者も分かっていて、受け取りを拒否すればきちんと送り返してくれる。
また、宅配便が届いた頃を見計らって、業者から電話が掛かってくることもある。その際、受け取りを拒否したことを告げると、業者側は「送料がかかってるのに」「生ものなのに」など、まるでこちらが悪いように責めてくる場合もあるが、そのときも毅然と「いりません」とハッキリ断れば良い。しつこい場合は「警察に届ける」と言えば相手ももうオドオドして何もいえなくなる。
きちんと対処法を知り、冷静に対処すれば、このような悪質な業者にお金を払わずに済む。
振り込め詐欺と違って情報が少ないので騙されて泣き寝入りしているお年寄りが多いのではないかと心配である。極めて許せない、卑怯な押し売りである。このような悪質商売は一日も早く絶滅して欲しい。