22日に全国行脚を再開した民主党・小沢一郎代表、党独自の選挙区情勢調査の結果を受けて、まず足を運んだのが福岡県だった。自民党には、麻生首相をはじめ古賀誠選対委員長、山崎拓氏、太田誠一氏と大物ばかりがずらりとそろう注目県である。
サンプル数は自民党(各選挙区で1,000人といわれる)ほどではないとされるが、民主党候補として期待された候補者たちが伸び悩んでいるという。22日に福岡市内のホテルに呼びつけられた選対幹部などを、叱咤激励したと報じられている。しかし、関係者の話を改めて聞くと、小沢代表は叱咤激励どころか今の情勢に「激怒」したという。
民主党関係者に候補者の差し替えがあるのか確認したところ、「分からんよ」と意味深な答えが返ってきた。麻生首相の地元、福岡8区については、民主の2次公認でも正式な候補者が決定していない。「公認候補予定者」のままである。地元政界では「8区は誰が出ても麻生に勝てない。小沢さんでも無理」とされるが、どうなるか予断を許さない。
その他の選挙区も「(選挙情勢調査の)数字が伸びなければ、公認候補でも差し替えはありうる」と不気味な予言をする向きもあり、今後の民主党の動向に注目が集まっている。