アメリカ自動車界の「ビッグ3」の経営危機で、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)と第3位のクライスラーの合併協議が合意したとされ、近く発表される。そんななか、GMがトヨタ自動車に対して支援を打診していることが明らかになった。
トヨタとGMは、1984年にカリフォルニア州で合弁会社「NUMMI(ヌーミ)」を設立、トヨタの生産方式を導入し、小型車の共同生産や研究などでも連携してきた。
アメリカの景気急落で自動車が売れず、工場の閉鎖も相次ぐという。史上最大の経営危機に陥っているGMは、トヨタによる資産の買い受けなどを求めているようだが、GMはクライスラーと合併する見通しで、今後の展開次第では合併による新会社にトヨタが資本参加することもある。
ハイブリッドや小型車生産のノウハウを持つトヨタが、アメリカの自動車産業を乗っ取る。―そんな業界再編に発展する可能性もある。